横田友好祭行ってきた パート4
ミサゴって言われてもピンと来ないけど、オスプレイって言われるとああ、あれか!ってなる。
解せぬ
※10/19改訂。あまりに最後が酷いので色々付け足しをば。
というわけで、現在日本国内で一番有名な飛行機と言っても過言ではないあのお方
V-22オスプレイです。横田に飛来した機体は海兵隊所属のMV-22ですね。
それだけに大盛況。この機体の周りだけ人口密度おかしいですよホント。年配の方も結構居ました。こんな奥の方までご苦労様です。
機内見学も出来ますが、ちょっと列が可笑しい事になっていたので断念。
ハッチの緊急解放のボタンはきちんと押せないようになってました。
いやもう、昨今の反対派の様子見てると冗談抜きに壊しかねませんからね。
非常に深い角度まで取れるフラップですね。空力的には翼ごと動作させたほうが良いと思いますが、強度やら何やらを考えた上でこうしたんでしょうね。
降着装置。流石に輸送機のを見た後では小さく感じます。
エンジン排気口を一枚。なんだかよくわからない写真になってしまいました。
写真に写ってる人の七割が、機内見学の列です。
レーダーセンサー、センサーと書いてあります。機体に照射されたレーダーの波長を捉えて、ミサイルにロックオンされたことをパイロットに警告するシステムですね。余談ですが、実はAMRAAMミサイルに代表されるレーダーホーミングミサイルは警告音がなりますが、サイドワインダーを始めとする赤外線誘導ミサイルは警告音が鳴りません。機体の熱源をセンサーで捉えて誘導するミサイルなので、よく考えると当然の事ですがね。どうやって撃たれたのを確認するのかといえば、目視です。冗談抜きに。
ティルトローター機で特徴的なエンジン部分。翼から地面までの距離がプロペラの長さより短いため、水平にした状態での離着陸は出来ません。また、プロペラブレードの先端にLEDチップが埋め込まれており、視覚的にプロペラの危険範囲を地上作業員に伝えることが出来ます。
キャノピーを横から。結構傷んでますが、大丈夫なんでしょうか。
Wikiからの引用ですが、コクピットはこんな感じ。ホントに固定翼と回転翼の合の子って感じの操縦桿ですね。
機首部分。期待下部にFRIAが搭載されてますね。
かなり政治問題化してしまった感のあるこの機体ですが、原型機の初飛行は1989年とかなり昔の機体なんですよね。運用開始が2005年とかなりの開きがあり、世界初の実用ティルトローター機という事の苦労がわかります。翼の揚力を利用する状態とプロペラブレードのみの揚力で飛行する状態が入れ替わることになるので、その姿勢制御は相当大変だったんじゃないかなと思います。
日本に配備されるのは海兵隊向けのMV-22で、今年退役予定のCH-46の代替として配備されています。CH-46(原型機はV-107)の運用は61年から開始されており、ベトナム戦争で使用されていた程の息の長い機体だったりします。
Wikiより拝借、CH-46です。
巷ではオスプレイ配備の理由として、その高速性と航続距離が話題となることが多いですが、旧式機の代替という大目的を忘れてはいけません。太平洋海兵隊の隷下、沖縄に司令部を置く(司令部機能はグアムへ移転する予定だが)第三海兵遠征軍の担当地域はアジアから中東まで及んでおり、在日米軍はその任務の性質上沖縄に駐屯しているということ。普天間基地のグアム移設案というものがかつて挙がっていましたが、海兵隊の陸上部隊と航空部隊は隣接して置く必要があり、普天間の基地機能のみ移設というのは成り立たない。莫大な費用のかかる洋上滑走路を建設する前提で辺野古移転という背景にはこういう事情もあったり。
また、オスプレイの危険性については過去に類を見ない新型機と言う側面や長期に渡った開発期間という面もあると思います。ただし、日本政府の「オスプレイは安全」という説明にはどうかと思ったり。その機体の必要性より安全性を喧伝するのは、国内で仮にMV-22の事故が起こった場合致命傷になりかねないんじゃないかな。いやまあ、政治問題化を”させてしまった”時点で以下略。このツケを払う日が来ないといいね、お互いに。
というわけで次回に続きます。