sofyukiの日記

名前に意味はないのよ? 

晴海埠頭 TCG Gediz一般公開 前編

 唐突かつ久しぶりの更新そのいち。

この間、戦艦観に行ったり武器学校行ったりしてましたが、一旦横に置きます。

 6/5-8日までの4日間、晴海埠頭にて一般公開されていたトルコ海軍フリゲートを観に行ってきました。都心の港という、交通の便が非常に良い場所での一般公開のため、かなりの人で賑わったとか。

 

 都営バスに乗り、晴海埠頭の停留所で降りると目の前に停泊しているフリゲート。氏名、住所と電話番号を記入した後、簡単な荷物チェックを経て入ります。

 

 Gedizの前方には、ホストシップである護衛艦たかなみが停泊してます。こちらの見学もしたんですが、まずは正客から。

 

 F495 TCG Gediz。

 元々は、アメリカのオリバー・ハザード・ペリー級11番艦、USS John A. Moore。2000年に米海軍で退役した後、トルコ海軍へ移籍。同年に再就役を果たした艦艇です。

 このオリバー・ハザード・ペリー級は70年台後半から計51隻が建造され、アーレイ・バーク級以前では戦後最多の建造数を誇っていました。簡易型のターターシステム、曳航式ソナー、データリンク能力、ヘリコプター運用能力を持ちつつも、低コストを目指したロー・コンセプト艦として計画され、その取り回しの良さから、米海軍でも未だ現役の優秀な艦と言えます。

 

 艦橋、煙突、格納庫等の甲板上の構造体が繋がってるという、結構独特な艦影です。

 ちなみに、TCG GedizのTCGは艦船接頭辞。Türkiye Cumhuriyeti Gemisiの略で、トルコ語で「トルコ共和国の船」という意味。

 

 乗船前の一枚。甲板上の構造体の大きさがよく分かるかと。

余談ですが、艦艇側ロープの付け根の青いパーツは鼠返し。出港の際、収容したロープに鼠が引っ付いて来ないようにする為のモノだそうな。21世紀の現代でも、船舶の鼠の問題は昔から変わらずあるようで。

 

 船首部分から。満載4100tクラスの船なので、そんなに大きいわけでは無いです。

あと、レーダーがAN/SPS-49ではなく、タレスのSMART-S Mk2になってる点に注目。

 

 Mk13GMLS(手前)とMk41VLS(奥)。Mk13発射機は、土台の円形部分がミサイル格納庫になっており、一発づつ上部の発射機に装填して発射します。Mk13mod4らしいので、ハープーンミサイルも発射出来る模様。当然ながら、対空ミサイルとハープーンを同時に発射は出来ないので、これ以後奥に見えるようなVLSに改められて行きます。

 また、この艦級にはESSM運用能力が付与されているようなので、前方のVLSに対空ミサイル、後方のMk13に対艦ミサイルというような感じでしょうか。

 

 MG3機関銃。艦艇の近接火器ですね。

ドイツ製の機関銃で、原型は第二次大戦時のMG42。これをNATO規格の弾薬用に設計し直した物がこれ。ヒトラーの電ノコと呼ばれてたアレです。

 

 弄くり回せます。サビや汚れはご愛嬌。

 

 ここから艦内に少し入り、急なタラップを登り艦橋へ

 

 艦橋横のウイング部分から一枚。前方にたかなみが見えてます。

この手すり?部分が木製で少し驚いたり。

 

 ちなみに、艦橋内部は撮影禁止。写真はアリマセンヨ。

 

 反対側のウイングからマストを一枚。

 

 艦橋から後方へ行ったところにあったLRAD。仕組みは良く解らんのですが、指向性の高い音波を浴びせて撃退する非殺傷機器です。海賊対処任務の護衛艦にも搭載されてるそうな。

 

 Mk 36 SRBOC。装填状態は初めて見ました。簡単にいえば、艦艇用のチャフフレアで、電子戦防御としては最後の手段。

 

 上部分の後方はこんな感じ。左上の仰々しいメカはMk.92FCS。スタンダード対空ミサイルの誘導用装備ですね。

 

 その後ろにMk.75 76 mm単装砲。右上のパラボラが↑のMk.91。

 オリバー・ハザード・ペリー級は主砲が船体中央、上部構造物の上に配置されてるという独特な艦で、前方後方の射角が大幅に制限されます。すぐ後方のMk.91も、射撃時の衝撃とか大丈夫なんでしょうかね。当のアメリカ海軍が大丈夫なんですから問題ないんでしょうけども…。

 

 近くの警備の人を一枚。手にしてるのはMP5でしょうか。いろいろドイツと繋がりの深い国ですね。潜水艦も214型を購入するようですし。

 

 さらに近くの近接火器。M2ですねコレ。MG3とM2の混載とは珍しい。

 

 例によって弄くり回せます。サビと汚れは以下略。

 

 長くなってきたので、残りのゲディズとたかなみは後編で。