sofyukiの日記

名前に意味はないのよ? 

航空自衛隊浜松広報館エアパーク行ってきた パート2

 機体格納庫、ハンガーの方へ参りましょう。

 

 渡り通路を渡るとハンガーの2F部分に出ます。そこの隅には機体のプレートがズラリと。

 

 

 中央手前からF-1、F-104J、F-86D、F-86Fとなっております。ぶら下がってるのはT-3ですね。

所狭しと並べられています。土曜日ということもあって、人がけっこう居ますね。

 

 吊り下げられた零式艦上戦闘機。こいつは52型甲でしょうか。

 1940年運用開始のこの機体ですが、当時の世界水準を満たす戦闘機でした。大切なのは満たす、という点。決して最優秀でも無ければ最低でもない、そんな感じの機体です。52型甲は1944年より生産が始まったタイプで、初期のゼロ戦と比べて20mm機銃の改良と弾数増加、栄21型への換装や主翼強度の向上などがされてますね。

 

 ゼロ戦の下辺りに展示されているMU-2。救難捜索機という機種ですね。

 航空自衛隊は、脱出したパイロットの救出のために航空救難団という部隊を組織しており、全国10ヶ所の航空基地に配置され、浜松にも置かれています。日本最高の装備と練度を誇り、災害救助最後の砦とも呼ばれる精鋭部隊ですね。要救助者の救助はヘリコプターで行うのですが、巡航速度が遅いため広域の捜査は固定翼機で行います。MU-2はそのための機体ですね。現在は後継のU-125Aが配備され、退役しています。

 元々、撃墜されたパイロットの救助も視野に入れた部隊のため、かなりの危険空域を飛行する可能性が出てきます。そのため現在では迷彩塗装が塗られており、この様なカラーリングではもう無いですね。

 

 S-62J。これらは奥に見えているH-19、V-107すべて航空救難機です。上記の救難団に配備されていた機体ですね。現在はUH-60Jを使用しています。

 

 デ・ハビランドDH.100バンパイア。機体後部が双ブームと呼ばれる二岐の形状をしており、エンジン本体はコクピット後部、写真のちょうど中央辺りに1基搭載されています。日本でもレシプロですが閃電、キ-98等が同じ機体形状してますね。

 そのエンジンがこれ。遠心式ジェットエンジンという名称で、連合国のジェット機黎明期は遠心式が主流でした。イギリスジェットエンジン始祖おじさんことホイットルが進めた形状で、軸流式と呼ばれる現在のジェットエンジンとは仕組みが異なります。戦後、軸流式が主流になったという時点で遠心式の性能はお察し下さい。ちなみに、イギリスの遠心式エンジンをソ連に輸出、コピーされた為、ミグ15のエンジンは遠心式だったりします。

 

  奥にあったT-33A練習機。元々P-80戦闘機を複座にして練習機としたものです。元となったP-80戦闘機は1945年の3月より生産が開始されており、日本の降伏がもう少し遅かったら日本のパイロットはゼロ戦や疾風等のレシプロ機でコイツと戦うハメになってました。

ゼロ戦の後継機である烈風が間に合ってれば…的な事を見かけたとこがありますが、烈風使ってP-80を落とせと命令されたら、私はその日の晩に逃げると思います(笑)。

 ちなみに、P-59という機体が米軍初のジェット戦闘機ですが、どうやら設計が相当酷かったらしく、無かったことにされてます(笑)。なのでP-80は”アメリカで初めて大量生産された”と言う言葉で形容されてますね。

 

  T-6テキサン練習機。航空博物館におけるスライム的機体で、無い方が少数派と言って良いんじゃないかってレベルで大量にある機体ですね。練習機としてだけでなく、救難の捜索機としても使われていたそうな。映画トラ・トラ・トラゼロ戦役として出演していましたね。

ちなみに、この写真では見難いですが微妙に翼が後退しています。1935年初飛行の機体になぜ?という所ですが、これは重心位置の問題から翼を後方へ伸ばしたため。余談ですが、Me-262の後退翼の理由もそれです。

 

 T-28B練習機。COIN機の奔りともなった機体ですが、詳しくは知りません。練習機ながら1500馬力クラスのエンジンを搭載している点が特徴ですかね。

 

  B-65多用途機。多用途機という名称ですが、練習機として主に使われた模様。水平対向のピストンエンジン積んでますね。

 

 …ん?アレ?F-86…じゃない…?

T-1練習機という機体だそうな。先ほどのT-6の後継として配備され、現在はT-4に更新されて退役済み。

 

 もう、言わずと知れた名機F-86Fセイバーのブルーインパルスカラーですね。東京五輪開会式で、国立競技場上空に五輪の輪を書いた件は有名です。現在はカラースモークが使用禁止となっており、あの時の再現は不可能になってしまってます。

 

 F-86Dセイバードッグ。F-86Fと比べてレドームが大きいのが判るかと。火器管制用のレーダーを搭載した対爆撃機用の迎撃機で、機銃を搭載しておらず無誘導の24連装ロケット「マイティマウス」が唯一の武装となります。機体の火器管制システム通りに飛行し、命中を期待できるタイミングで機体が自動的に発射するという、高度化されたシステムを搭載していました。ただし、レーダー管制と機体制御を同時に行わなければならず、腕が3本必要と言われてました(笑)。

 

 ここにきて、F-104とF-1の全景をとったものが存在しないということが判明。

とりあえず、手前がF-1奥がF-104です。

 ここの手前、写ってない部分にはF-1の機首を流用したフライトシミュレーターがあります。はい、撮るの忘れました(泣)。画面に併せてコクピットも動く本格的なもので、プレイする際は難易度が選べます。ただ、初級が離着陸のみ、中級が離着陸と水平飛行、上級が離着陸と戦闘飛行なので上級がおすすめ。

 

…いい感じに誤魔化せたと思うので、F-1と④の解説は省略します。

 

 J-47エンジン。セイバーに搭載されてるエンジンですね。F-84Dに搭載されているエンジンはアフターバーナーが搭載されてます。要撃機という特性上、目的地まで素早く移動するためですね。

 

 J-79エンジン。F-104に搭載されているもので、パート1に出てきたアレです。

 

 F-1用のエンジン。IHIライセンス生産しています。

 

 T-34A練習機だそうな。…詳細はわかりませんorz

 

 F-86Fの後ろから…ではなく注目して欲しいのはぶら下がってる複葉機。アンサルドSVA9複葉機です。どうやらレプリカのようですが。

 

 今回、格納庫内のヘリ、F-1、アンサルド、T-2、F-104のマトモな写真が無いという体たらく…。

 

 

 えー、写真左奥の青色の機体がT-2です。見難いですが、ブルーインパルスカラーです。この練習機を元にF-1戦闘機が作られました。なのでF-1とおんなじような形だと思って頂ければ。よくもまあ、そんな機体でアクロバットしてましたね…。いやまあ、戦闘機としてもそんな感じですけれど…。

 

 途中からグダりながら、これで一通り格納庫内の機体紹介は終了です。

 

 

 パート1の最初の写真でちらっと見えているのはこの左のヘリ。H-21という機体で、60年台には退役してます。

このオシリがクイッと持ち上がった形状から、何故かエヴァVTOL攻撃機思い出すのは僕だけですかね。

 

  奥に見えてたC-46輸送機。1940年初飛行の機体で、C-47と同時に運用されてました。

 

  ナイキJミサイル。政経履修者9割が疑問に思う、長沼ナイキ事件のナイキってなんぞな?という問いへのアンサーです。

 個人的にかっこいいと思うミサイルランキング1位のナイキJですが、正式名称はナイキハーキュリーズ航空自衛隊ではPAC-2ペトリオットミサイルに交代して退役済みですが、一部の国ではまだ現役だとか。

 

他にも

レーダーや

レーダーや

レーダー…の統制機などが野外に展示されてます。

 

 一応これで一通り(一部除き)紹介できましたかね。

 余談ですが、この次の日に松島基地までの中継地点として、浜松にブルーインパルスが来ていたそうな。国立競技場の閉場に合わせて、東京上空を飛行した時しかブルーインパルスを見たことのない私としては、ぜひ見てみたかったですね。いつか何処かの航空祭に行って、見てみたいものです。