sofyukiの日記

名前に意味はないのよ? 

日中軍用機接近5/28

 つい先日、中国機異常接近の報がありましたね

 

防衛省は24日夜、東シナ海の公海上空で同日午前11時ごろと正午ごろ、海上自衛隊のOP3C画像情報収集機と航空自衛隊のYS11EB電子測定機が、中国軍のSU27戦闘機2機の異常接近を受けたと発表した。 防衛省によると、中国機の異常接近があったのは、東シナ海中央部の日本の防空識別圏と、中国が昨年に設定した防空識別圏が重なる空域。中国戦闘機は海自OP3Cには約50メートル、空自YS11EBには約30メートルまで近づいた。接近はいずれも数秒間だった。

中国機が自衛隊機に異常接近 東シナ海、30~50メートルまで - MSN産経ニュース

 

 

海自のOP-3Cは長距離からの電子的画像収集、空自のYS-11EBは微弱な拡散電波を収集するそれぞれの機材を搭載してるので、20日から東シナ海の上海沖で行われている中露合同軍事演習「海上協力2014」の情報収集をしていたらしいですハイ

P-3C(今回のOP-3Cではないのに注意)

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YS-11EB

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(日本語版Wikipediaより)

 

それぞれ、機体幅(左翼端から右翼端まで)P-3Cで約30m、YS-11で32mありますから、発表が正しければ一枚目の編隊飛行形態よりも中国機は接近していた事になりますね。

接近したと報じられる中国機J-11

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(日本語版Wikipediaより)

 

防衛省によると、ミサイルを搭載し武装していたようで

「中国機はミサイル搭載」 防衛相、異常接近を批判 :日本経済新聞

また、中国当局の反応は以下のとおり

 

中国国防省は25日、「自衛隊機が中国の防空識別圏に侵入し、中ロ合同軍事演習への偵察や妨害をした」とする声明を発表した。「自衛隊機が(事前に通告した)演習空域に侵入し、危険な行動をとった」と批判。中国軍機は中国の防空識別圏に入った自衛隊機に緊急発進(スクランブル)で対応したという。

中国「自衛隊機が侵入」 異常接近で声明 :日本経済新聞

まあ、例によってイケイケな中国さん。

ただ、

中国外務省筋は「中国軍の行動は正当な権利」としつつ「軍の現場が暴走し、日中関係の雰囲気を壊すことも懸念する」とした。

とも報道されており、現場の暴走という線も示唆しているもよう。

 

何れにせよMach1.0での飛行時は秒速約300mですから、危ないです。密集時からの空中衝突の事例は枚挙にいとまがありません。なにせ、前例ありますし。

 

13年前の2001年の4月、海南島付近の南シナ海を飛行していたアメリカ海軍のEP-3Eに対して人民解放空軍のJ-8Ⅱ戦闘機が異常接近。空中衝突を起こして中国側のJ-8Ⅱは海に墜落、アメリカ側のEP-3Eは海南島の飛行場へ緊急着陸する事件がありました。

EP-3E

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J-8Ⅱ

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(日本語版Wikipediaより)

この事件で中国側パイロットは死亡。海南島に着陸した機材の返還を求めて米中で対立が起きました。同パイロットは挑発的行動の常習犯であり、抗議文を募るURLを機体に貼り出すなど、近代軍の要員とは思えない行動を取っていたそう。

 

右肩上がりで増える中国さんちのGDPと軍事費。正直良くわからん不思議な国ではありますが、今後対立が深まるのか緩和されるのか…

ぶっちゃけ後者の期待は望み薄ですね