Yokosuka Friendship Day パート2
乗ったところからいきませう。
と言ってもアメリカ海軍のフネはよー知らんのですが。
乗艦して最初にこんにちは。
機銃ターレットが完全に自動化されてます。驚きました。
海上自衛隊はM2載っけて人が撃ちますが、米海軍ではこういうのも自動化されてるんですねぇ。昨今のテロ対策でしょうか。
ターレットの端っこについている球体状のモノは赤外線暗視装置ですかね。これだけでM2機関銃の値段超えるでしょうに…
オジさんの後について行き前方甲板まで行きます。ココのランプも夜間用赤色灯と並んで配置されてるスタイル。20年近く前のフネなりに、色々くたびれてる所もありましたね。
前方甲板に出て左手。Mk41VLSがお出迎え。今や必須の装備になりましたね。海上自衛隊も採用しているシステム。スタンダード対空ミサイルやESSM、ASRock対潜ミサイルにトマホーク巡航ミサイルを搭載しています。
振り返って一枚。巨大なAN/SPY-1レーダーですね。イージス艦最大の特徴とも言われるこのレーダー。一枚で100度程度をカバーしており、四面併せて常時360度リアルタイムで走査を行うわけです。高価な機材であるレーダーを複数配置しなければならない点やその電力消費などで、イージス艦以外では近年漸く現れ始めたスタイルですね。
主砲のMk45mod2 5インチ単装砲。54口径でえらく砲身が長いですね。以前のあきづき型の主砲はこの改良型です。下の赤いラインはここまで砲身が来るよという合図ですね。
艦首付近から。艦橋上部にたくさんデータリンク用と思われるレドームがついてますね。
CIWSの後方、艦橋上部の出っ張った部分の上にパラボラアンテナがあるの分かりますかね。AN/SPG-62というイルミネーターで、スタンダード対空ミサイルの誘導を行います。後方に同じものが2つで計3つ搭載されていて、1つにつき3~4発のミサイルを誘導できます。つまり、これは9~12発の対空ミサイルを同時に発射、誘導できることになります。
ちなみにこの写真、マスト頂上に掃除の人が…
風やばいんじゃないでしょうかね…
艦首方向。
艦首の旗に「Don't tread on me」の文字とガラガラヘビ。直訳すると私を踏みつけないで、とありますが当然意味があります。
1775年秋、アメリカ独立戦争中の大陸会議に於いて、軍艦建造の許可が下ります。この日からアメリカ海軍が誕生し、10月13日はアメリカでは海軍記念日となっているそうな。それまでは13の植民地が各自で保有する艦隊の運用を行うという感じだったようです。ジョージ・ワシントンをトップとして大陸軍を編成した陸上と違い、海上には防衛しなければならない交易路などがアメリカには当時存在しなかったため、この様な状況だった模様。
陸軍のお頭であるワシントンはボストン駐留イギリス軍への海上補給を妨害するために、船舶を大陸会議に求めてました。その指揮も自分で執るつもりだったようです。海軍発足2ヶ月前の大陸会議では、ワシントンに呼応したロードアイランド州の代議員が笑いものにされたそうですが、イギリス軍の物資捕獲の恩恵も勘案して編成に至ったそうな。その時大陸海軍の海軍旗として使われたのがこの旗。
赤7本白6本で13の州を表してます。ガラガラヘビは危害を加えようとしてきた相手のみ攻撃する習性があり、普段はおとなしい蛇なのです。そこでTreadの踏む、と踏みにじるをかけて「自治の自由を踏みにじるな！」という意味になるそう。歴史ある旗であり、アメリカ愛国の象徴でもある言葉らしいです。
現在では最古参クラスの艦艇のみ掲げることが許されているそうな。ただ、横須賀配備の艦艇で最古参なのは旗艦ブルーリッジですね。就役から20年近く経っているので、この艦も結構な古参と言えますが。
艦橋を見上げる視点で。CIWSのR2D2の側面、光学照準器がついてます。ファランクス1Bという手動での射撃も行えるようになったタイプですね。
それと、信号旗のNFTZ Kってなんなんでしょう。
側舷の通路を通って艦橋後部へ。煙突部分にこの艦所属部隊である第15駆逐隊のシンボルマークがありますね。
下にチャフフレア発射機もあります。
こちら側にもターレットがちゃんとあります。
そしてその機銃の近くにあった荷物入れ。25MMの文字がありますが、上の機銃の弾薬なんですかね。CIWSより口径デカイじゃないですか…
20MMのバルガン砲2門と25MM機銃2門、M2機関銃も加わるとなると凄まじい近接火力ですよ。2000年にアデン湾で自爆攻撃食らった教訓でしょうね。漁船程度の自爆攻撃であれば木っ端微塵になれますよ。攻撃側が。
後方から。先ほど紹介したイルミネーターの2つはここにあります。
後部甲板、ハープーンミサイル発射機がありますが…でかっ
自衛隊の護衛艦は船体中央の上の方に設置されることが多いので、隣まで行ったのは初めてですが大きい。大体写真は私の目線＆周りの人で大きさは判るかと。地味にフル状態のこれを見るのは初めてですよ。自衛隊の護衛艦は減らして4~6発前後の状態が多いですしね。ただ、ここまで大きいとは思いませんでした。
後部VLS。64セルありますね。前方32、後方64で計96セルあります。この搭載数はソ連の波状航空攻撃に2回、空母打撃群の防空艦として対処するというシナリオを想定したもの。この艦はBMD改修艦で、SM-3も搭載しているようなので前後のどっちかに積まれてるんでしょうね。
ちなみに、垂直にミサイルを装填している都合で垂直空間の船体スペースがかなり占有されます。なにせ高さ7.5ｍもあるシステムなので、この下に何も配置できなくなります。以前てるづきを見学した時、VLSが盛り上がって配置されてたのは船体スペースの都合なんでしょうね。
船体後方から。ハープーンの大きさもよくわかりますが注目して欲しいのはSPY-1レーダー。当然ですが、レーダーの走査範囲に極力干渉しないように艦上構造が設計されています。中央の構造物は後方に絞り込まれるように配置されており、ここからでも艦橋のレーダーが視界に入るんですね。
ここから1段下がった場所にヘリの着艦エリアがあります。フライト1相当のフィッツジェラルドはヘリの格納庫を有しておらず、給油しか行えません。フライト2aではヘリの格納庫が追加されてます。
甲板最後部からの一枚。いやはや、こんな艦を62隻ももってるんですねぇ。しかも1隻建造中で5隻発注済みという。ただ、後継のズムウォルトがうまくいっておらず、まだまだアーレイ・バーク級の改良型で行くんでしょうね。
そこから振り返るともう1隻。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦 USS Antietamですね。タイコンデロガ級は初のイージスシステム搭載艦で27隻建造しました。5隻が退役してますが、22隻現役。計84隻のイージス艦を運用するアメリカ海軍はホント…なんなんでしょうね。
ちなみに、バージニア級巡洋艦の後継として計画されたので巡洋艦として登録されてます。だから大きいのかといえばそうではなく、日本のあたご型護衛艦とほぼ同じ、ズムウォルトに至っては駆逐艦にも関わらず1万5千ｔ近い排水量があります。まあ、名乗ったもん勝ちですねハイ。来年就役のいずも型も2万ｔ以上の船体でDDH、ヘリコプター搭載護衛艦(英語ではdestroyerなので駆逐艦)名乗ってますし。
それと、この艦の奥に2隻のアーレイ・バーク級が居ます。奥の2隻の手前はMustinのようですが、その奥のAntietamの主砲後方のマストの艦はわかりません。
艦尾の掲揚竿の一枚を…
おお せいきゃんゆしーみー以下略
アメリカ合衆国国歌「星条旗(The Star Spangled Banner)」 - YouTube
コレ見ると勝手に脳内BGMとして流れて…
続く…
