sofyukiの日記

名前に意味はないのよ? 

富士学校開校60周年記念行事富士駐屯地祭 パート8 こんなに長くなるとは

 富士学校の資料館と、装備品展示でおしまいだ!

 ココの資料館、結構面白かったです。

写真が多いので、解説は最低限。ズラッと貼ってゆきます。重かったら勘弁!脱線するよ!

 

 幕府軍や鎮台の編成というマニアックなものや

 

 スナイドル銃等の展示。

 

 田村銃こと二十二年式連発銃ですね。初期アリサカライフルこと三十年式小銃が優秀だったため、短命に終わった銃です。

 三式重機関銃

 日本の名銃、三十八式歩兵小銃。職人仕上げですが、優秀な個体は一部の射撃大会に出場禁止食らうほどだったとか。

 三十八式のカービン銃ですね。馬上での取り回しを重視して、全長を短くしてあるものがカービン銃です。

 九九式軽機。現在の分隊支援火器の先駆けとも言える銃で、砲兵戦力の不足を補っていた銃です。

 ここらへんまでが戦前戦中ですね。陸軍師団の態勢や師団の戦時編成等、非常にわかりやすく纏められてます。大戦末期のヤバさも伝わってきますね。

 

 戦後の進駐軍の状態。英連邦軍の進駐は初めて知りました。オーストラリア陸軍辺りでしょうか。

 警察予備隊の配置。大戦中、沖縄を見捨てる形で回避できた本土決戦の危機が、朝鮮戦争勃発によって再燃します。当時の人々の危機感は、中国が影響力を強めている現在とは比べ物にならないでしょう。韓国政府は、日本に臨時政府受け入れを求めていましたし。

 朝鮮戦争前、隣の島国がやれ平和主義だやれ非武装中立だ言ってた頃、戦争上等!俺達はその選択肢を保有し続ける、と言いつつ韓国は非武装に近い状態でした。男らしいですが、ぶっちゃけアタマの良い状態では無いでしょう。1949年にアメリカ軍が撤退した後、1950年の1月にトルーマン大統領が国務長官アチソンに、日本とフィリピンを防衛線とすると発表させました。台湾と朝鮮、インドシナに事実上関与しないと公言してしまいます。アジア無能政治家コンビこと、李承晩と蒋介石に愛想尽かしたアメリカがとった行動ですが、スターリン朝鮮半島を明け渡すと勘違いさせてしまいます。方針としては間違ってないですが、わざわざ公言する必要は無かったでしょうね。1904年に日本によって閉ざされた、朝鮮半島への影響力行使のチャンスは思わぬ形でスターリンの目の前にやって来ました。其の結果、アメリカも対抗するために蒋介石の台湾、李承晩の韓国を支援せざる負えなくなり、フランスに押し付けられたインドシナ半島は、ベトナム戦争という形で破綻します。

 

 朝鮮戦争勃発以前、GHQの方針として日本強化案と日本弱体化案で意見が割れていました。結果的にはケナンやチャールズらの行動によって強化案を選択することになったのですが、当時のケナン回願録に、GHQの一部の連中はコミュニストの影響力を強く受けているようだという文章があります。そこまで言うか、という感じですね(笑)。強烈な皮肉かも知れませんが。

 また、1952年の3月頃に書かれたとみられるGHQ経済科学局の文書には

原子力エネルギー、特に原子核物理の分野で研究開発を行える科学者が日本には多数いる。彼らは適切な施設さえあれば、日本を核分裂物資の受益者とし、さらには核兵器の開発に十分繋がる研究を行える」

とあります。日本の核武装を示したGHQのこの文書や、カンザス州の指揮幕僚大学に陸自幹部を戦術核兵器運用を含めた訓練課程へ送り込んでいる(費用はアメリカ持ち)点などから、現在と全く違った日本の像が浮かんできますね。広島原発プロジェクトなど、アメリカが日本への核武装をある程度考えていたという事が伺えます。また詳しくやりたいですね、このネタ。

 供与されたM1ガーランド。今でも儀仗用に少数が使用されてますね。

 M3短機関銃。戦車兵などが装備していたそうな。

 64式対戦車誘導弾。誘導と言っても、射手がジョイスティックで操作するミサイルだそうで、結構難しそうですね。

 今年50周年を迎える国産小銃、64式ですね。空自や海自では、未だ主力だとか。

 日本の迷銃こと62式機関銃。言うこと機関銃とか、無い方がマシンガンとか散々言われてますが、派生型の74式機関銃が車載用装備として戦車の機銃に搭載されてます。

 90式戦車用砲弾ですね。手前がAPFSDS、奥がHEAT-MP。

 110mm個人携帯対戦車弾。ドイツのパンツァーファウスト3のライセンス品です。

 62式機関銃の後継として調達されてるベルギーのFN社MINIMI。住友重工によるライセンスです。

 日本の主力小銃こと89式小銃。こちらは空挺部隊用に銃床が折れ曲がるタイプです。普通のタイプは撮影失敗(泣)。最近、89式の後継の話もポツポツと出始めてますね。豊和工業製、ピカティニーレールが無い点等、古い設計で改良もされてませんが、それ以外では比較的優秀な小銃です。

 

 他にも、各時代の軍服等があったのですが写真を撮るの忘れてました(笑)。

次回、地上展示をさらっとやっておしまいです。